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MOとPMが再合併へ?今後のたばこ産業の事業展開がどうなるか考える。

アルトリア(MO)とフィリップモリス(PM)が合併を発表したの。これが実現すれば巨大たばこ産業が完成するわけじゃが、さてMOホルダーのわたしはどう考えるか?という話。

 

アルトリア(MO)とフィリップモリス(PM)合併はたばこ業界に大きな変化をもたらすのか?

2019年8月27日、たばこ業界大手のアルトリア(以下MO)とフィリップモリス(以下PM)が合併するという記事が出ました。

www.bloomberg.co.jp

時価総額フィリップ・モリスが約1264億ドル(約13兆3700億円)、アルトリアが約867億ドル。この2社が合併すれば時価総額2000億ドルを超える巨大企業の誕生です。

 

…とはいえ元々、2008年まではこの2社は一つの会社でした。
アルトリアのたばこ事業国際部門として分離したもの。10年の時を経てこの2社が再合併する交渉の段階に入っている、という話です。

 

合併の背景にはたばこ産業の苦戦が挙げられています。紙巻きたばこはもちろんのこと、電子タバコマリファナなどの部門でも苦戦が続いています。

news.livedoor.com

こうした逆風に対して企業規模を拡大する必要があり、合併に至ったと予想されます。特に注目される電子タバコの分野では、PMの提供するIQUS、MOの提供するJuulといった有名どころが一つの企業から提供されるのは、電子タバコ業界には非常に大きな影響を与えるでしょう。

 

なお私、アルトリアが下げるたびに墓標を建てる投資ブロガーの模様

www.smallbird.work

合併ニュースによる投資家の反応は?

市場の反応としては8月27日の株価はPMが前日-7.8%安と大幅減、一方MOは一時52ドル台まで大幅躍進しましたが、終値は前日-4%と冴えない株価となりました。

 

合併により起こると予想される事象は普段からお世話になっているもみあげさん、おけいどんさんが各自記事にまとめてくれています。

もみあげさんは合併による企業の先行きや、財務状況、方針について記事にされています。

www.momiage.work

おけいどんさんは合併したときに投資家に起こる懸念材料をまとめてくださってます。

okeydon.hatenablog.com

両者とも素晴らしい内容で書かれています。
MOまたはPMホルダーには是非見ていただきたい記事です。

 

MOへの投資は続けるか?またその根拠は?

投資する皆様は「今後タバコ株は手元に残すべきか、手放すべきか」を考える場面であると思います。

MOホルダーである私は「MOホルダーとして今後のタバコ産業をどう考え、投資スタンスをどうするか」をお話したいと思います。

まず最初に今回の合併ニュースは、私個人にとっては大きな好感材料です。先に挙げた企業規模の拡大により事業の拡大にも繋がりますし、時価総額が下のMOがPMと合併する形となれば株価上昇の材料となります。

タバコ産業の展望についてですが、一般的には世界的な喫煙率は低下していて、今後の事業は縮小していると一般的に考えられています。

実際、世界的な喫煙率は2000年→2015年比較において世界では43%→33%に減少しています。特に先進国では喫煙率の低下が著しく、欧州では62%→52%と大きく減少しています。

しかし一方、アジアは横ばい、それ以外の地域、特に東地中海やアフリカでの喫煙率は高まっています。

f:id:fereshte:20190828074535p:plain

www.swissinfo.ch

タバコは「健康に被害を及ぼす嗜好品」です。

この喫煙率の差は、所得による貧富の差であり、求めることができる嗜好品の差にあると私は考えます。

かの名著、ファクトフルネスでは生活水準を所得に分けて所得レベル1~4に分けています。生活水準が1であれば貧困、4であれば富裕層です。

  代表国 人口
所得レベル1 多くのアフリカ諸国…ルワンダ
アジア圏の一部…ネパール等
10億人
所得レベル2 資源のあるアフリカ諸国…ナイジェリア等
アジア圏の半数…インド等
中南米の一部地域…グアテマラ
30億人
所得レベル3 アフリカの上位数国…エジプト等
貧富の差が大きいアジア圏…中国等
南米…ブラジル等
一部ヨーロッパ…ルーマニア
20億人
所得レベル4 アジア圏の上位…日本等
北米…米国、カナダ
ほとんどのヨーロッパ…フランス等
10億人

出典:ファクトフルネス

レベル1とはいえ、3GのWifiが普通に飛び交うルワンダの発展は凄まじいけどの(*´ω`*)

www.smallbird.work

喫煙率の下がっている北米、南米、欧州はほとんどがレベル4の高水準な生活水準な層で占められています。人は十分な生活水準が満たされているほど、それを維持することに気を使うため、嗜好品としてのメリットより、健康に被害を及ぼすというデメリットに大きな気を使います。それゆえ、先進国においては当然喫煙率は下がりタバコ産業な縮小の一途を辿るでしょう。

一方、生活水準が3以下の国は逆に嗜好品としてのメリットが大きくなります。タバコは言うまでもなく中毒性のある嗜好品であり、手軽な娯楽品でもあります。

比較的経済に余裕が出てくるレベル2、レベル3の国は最低限生きるための生活条件をクリアしてくると、娯楽を求めます。タバコは世界的にも最も手軽な娯楽商品の一つであり、タバコの需要は上がってくるでしょう。

人形が無ければこけしで遊ぶしかないじゃない

 

喫煙率が下がってきた所得レベル4の国である欧米では、もはや娯楽はタバコだけではありません。スポーツをしたり、ネット番組を視聴したりと娯楽の代替品はいくらでもあるのです。

所得レベル4に達した人は、より長くこの生活を送れるように健康を重視します。そのため健康に害のある娯楽であるタバコ離れが進むのは当然です。

しかし、所得レベル2や3の娯楽の種類が少ない50億人の人々にとってはまだまだタバコは手軽な娯楽商品です。そして当然、レベル1の国はどんどん減っていき、レベル2,3と上がっていくでしょう。そうした国々にはまだまだタバコは需要は増え続けることでしょう。

現在タバコの販売先の主流であるレベル4の国々はタバコの需要は確実に下がるでしょう。しかしそれは、世界的に見れば10億人の人口にすぎず、たばこ産業はまだ60億人の人口に対して強力な可能性を秘めています。

まとめ

今回のニュースにおいて、米国を中心として展開するMOと国際的に展開するPMが合併した場合、内外ともに強力な力をもつたばこ産業が完成されることになります。

私の株主としてのスタンスは、これから重要となる国際的なタバコ販売に大きな強みを持つという考えから、今後の事業予想にも大いに期待し、現在の銘柄を保持、または買い増しすることに変わりはありません。

 

買うも買わないも、自己責任であることを忘れずにの(*´ω`*)

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