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損を受け入れてお金持ちになる!投資をするために乗り越えるべき壁とは?

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運用益5%でも投資はしない!とにかく損はしたくないんです!

まずこちらの質問をご覧ください。あなたならどう答えるでしょうか。

10 万円を投資すると、半々の確率で2 万円の値上がり益か、1 万円の値下がり損のいずれかが発生するとします。あなたなら、どうしますか。 

この質問は2019年に行われた金融リテラシー調査の一環で行われた質問です。

参考:調査結果 ─ 金融リテラシー調査(2019年)|知るぽると

年齢、男女比などにおいて日本の人口構成とほぼ同様の25000人を対象に行われたアンケートの結果は投資する人が22.7%、投資しない人が77.3%という結果になりました。

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儲かる金額の方が大きいのに、やらない人の方が圧倒的に大きいんじゃの!

先の質問、1年後に半々の確率で+2万円か-1万円かという投資のため、期待する運用益は5%となる投資です。

質問からは背景が見えないので一概には言えませんが、投資先の状況を調べた上でなら、長期で運用する価値は十分にある投資と言えます。

しかし理屈で考えれば運用益5%を目指す投資であるにも関わらず、80%に近い人が投資をしないと答えています。

得する投資にも関わらず、何故多くの人はやらないと答えたのでしょうか?

それは、人が得をすることよりも損をすることに恐れを抱くためです。

 

しかし、投資は損をすることもあることを前提としなければいけません。

金融知識や経験を積み重ねていくことで投資を続け、資産を少しずつ増やすことが非常に重要になってくるのです。

何が何でも損はしたくない!多くの人が抱える損失回避傾向

金融リテラシー調査のレポート結果ではこれを損失回避傾向が高いと論じられています。

損失回避傾向?聞きなれない言葉じゃの!

例を挙げて説明してみよう

損失回避傾向をごく簡単に説明しますと、「得をするより損を避ける」という心理傾向です。

次のグラフは損失回避傾向を考え方の基礎とする、プロスペクト理論を表すグラフです。

「プロスペクト理論 グラフ」の画像検索結果

引用元:https://swingroot.com/prospect-theory/

「利益を得たときの喜び」と「損失が出たときの不満」では同じ金額でも不満の方が大きくなることが示されています。

1万円得たときの喜びの大きさを1じゃけど、1万円失った時の悲しみの大きさは-1以上なのじゃな!

その通り。おおよそだが得と損を感じる比率は損の方が大きく、1:2くらいと言われているぞ。

 

例として、

  • 1万円拾った→その1万円を落とした

この事例が起こった場合、金額としては±ゼロであるにも関わらず、不満の気持ちの方が大きくなります。

1万円を拾った場合より、落とした時のほうが、より大きな落胆を感じます。

それは上記の通り、失った時の悲しみが2倍も大きいためです。

 

今回投げかけた質問は「半々の確率で2万円増えるかもしれないけど、1万円損する投資」の問いに対しては、損失回避傾向があることを元にすると、とにかく1万円損をして元本が減ることをやりたくない、と考えることが自然ではあるのです。

お金の損得だけで考えるなら、自然の流れってことなんじゃの!

だが投資家の回答は違うようだ。そんな彼らの考え方を見ていこう。

株式投資は5%の運用益を得る世界

当然ながら、株式投資含み損になることがあります。

短期の損益に惑わされず、何度も損益を繰り返してトータルで5%の運用益を目指すというのが投資の一般的な考え方です。

しかし一般には認知されず、投資は短期で損益が決定するギャンブルだと考えている方が多いのが現実です。

現に、先の質問は全体の回答率は77.3%でしたが、投資をしている人は47.5%、投資をしていない人は88.7%と明らかな差が出ました。

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また、こちらのTwitter投稿は私がフォロワー様に同様の質問に対しアンケートを行った結果です。

Twitter上での回答は投資する、と答えた方が80%近くなるという結果になりました。

やたらと多い!

回答してくださった方は20代~40代の方が殆どであり、金融リテラシー調査において株式投資をしていると答えた多くの回答者が60代以降であることを考えると、年代層によるリスク・リターンの考え方の差がが出たのかと考えられます。

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やっぱり投資をしている人は高齢者が多いのじゃのー

いずれにせよ、投資をしている人は、していない人に比べて損失回避傾向で投資を回避する人が少ない、と言えます。

それは、投資において資産が上下するのは当たり前であり、長い時間をかけてプラスにしていくのが投資であることを理解している人が多いためです。

SP500のリターンでさえ、例外ではない

米国株の代表的な指標であるSP500は過去40年で年10%という驚異的な成長率を誇っています。

30年間で30倍、理屈で言えば1980年に100$のものが現在は3000$になっている、という状態です。

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USA!USA!

こうした米国経済の成長に沿って投資を行う、VTI(全米株式)、VOO(SP500)などのインデックス投資は現在の人気商品であり、楽天証券のつみたてNISAランキングでも上位となっています。

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こうした米国を中心とするインデックス投資は、年10%という驚異的な伸びを見せ、アメリカ経済の成長に伴い資産を伸ばしていく運用法であり、投資の最適解の一つである、とわたしは考えています。

しかし、年10%という成長は決して直線的に伸びているものではないことも理解しなければいけません。

必ずマイナスになる時期があり、長い時間をかけてプラスにしていってるということの認識は重要です。

以下は1980年~2020年までの過去40年のSP500のパフォーマンスです。

利益
1980 25.80%
1981 -9.70%
1982 14.80%
1983 17.30%
1984 1.40%
1985 26.30%
1986 14.60%
1987 2.00%
1988 12.40%
1989 27.30%
1990 -6.60%
1991 26.30%
1992 4.50%
1993 7.10%
1994 -1.50%
1995 34.10%
1996 20.30%
1997 31.00%
1998 26.70%
1999 19.50%
2000 -10.10%
2001 -13.00%
2002 -23.40%
2003 26.40%
2004 9.00%
2005 3.00%
2006 13.60%
2007 3.50%
2008 -38.50%
2009 23.50%
2010 12.80%
2011 0.00%
2012 13.40%
2013 29.60%
2014 11.40%
2015 -0.70%
2016 9.50%
2017 19.40%
2018 -6.40%
2019 27.60%
平均 10.11%

引用元:

S&P500(アメリカ株)は毎年7%とか10%上昇しない当たり前の事実~1970年から2018年の過去49年間のS&P500のパフォーマンスから分かること【平均だけ見ると本質が見えない】 | 東大法学部卒サラリーマンの高等遊民夢見録

40年間の期待リターンは10.11%、パフォーマンスがマイナスになったのは9回でした。

こうしてトータルでみればSP500に投資するのは非常に有効だと言えます。

 

しかし、1999年~2008年までの10年の推移を抜粋した以下の表をご覧ください。

運用益 備考
1999 19.50%
2000 -10.10% ※ドットコムバブル
2001 -13.00%
2002 -23.40%
2003 26.40%
2004 9.00%
2005 3.00%
2006 13.60%
2007 3.50%
2008 -38.50% リーマンショック
平均 -1.00%

10年間で運用益はマイナスになっています。

極端な例かもしれませんが、それでもSP500とはいえ10年かかってもマイナス、なんてこともありえるのです。

特にドットコムバブルとリーマンショックの暴落率は驚異的であり、これだけを見たら株式投資なんてするもんじゃない、と言うでしょう。

しかし先述の通り、長い年月で見た場合はSP500は10%のパフォーマンスを維持しています。年38%も下がった時があるにも関わらず、です。

こうしてみると、株式投資は必ずマイナスになる時期もありながら、長い時間をかけて資産が大きくなっているのがわかるかと思います。

とにかく退場せず、時間をかけて資産を大きくしていくのじゃなー

損失回避傾向を乗り越えて投資をするには

さて、冒頭の2万円得をするか、1万円損をするか、期待値は5%であるという投資ですが、多くの人は損失回避傾向により投資することを避ける、ということがわかっています。

しかし、現在の給与と年金だけでは将来的に非常に厳しいことは既にわかっているため、損失回避傾向を乗り越える勇気を持って投資をしなければいけないのです。

ではどうすればいいか?それは、リスクの調節です。

リスクは、リターンと表裏一体であり、リターンのある投資=リスクのある投資、となります。

以下の例の投資なら、あなたはどれを選ぶでしょうか?

いずれも投資金は100万円とします。

  1. 2万円利益が出るのと1万円損質を出す確率が半々
  2. 1万円利益が出るのと5000円損する出す確率が半々
  3. 5000円利益が出るのと2500円損する出す確率が半々

1から順に、収益率は5%、2.5%、1.25%と収益率が半減していきます。

しかし逆に、自分が取るべきリスクも少なくなるのです。

下落する金額が大きいほど、2次関数的に悲しみも大きくなります。

自分が受け止められる許容リスクを探そうぞい!

SP500は10%の伸び率を示していますが、最大で38%もの暴落もありました。

そのため、株式投資による暴落リスクを下げるなら投資額を下げたり、低リスクのコモディティ(金)や債券を混ぜることによってリスクを下げることができます。

損失回避傾向を乗り越えて投資をするためには、自分の耐えきれるリスクを見極めて少額からの投資を始めることが重要だと考えています。

投資をしないことは間違いなのか?

Twitter上で投資家を中心にアンケートを行ったところ、80%近くの人は収益率5%の投資を行うが、残りの20%の人は投資を行わない、という一般の方とは真逆の結論に達しました。

これは、どちらが正解でどちらが間違い、というわけではありません。

  • 5%のリスクでも人によっては大きい
  • 投資先の背景が見えないから投資は出来ない

この2つが大きな理由です。

 

例え5%の運用益でも、損失が出る可能性があることは事実です。

運用先が信頼できる、という前提においてですが、私の場合、10万円持っていて、2万円の運用益を得るか、1万円の損失を出すか、という投資をするかという状況になれば投資することを選びます。

逆に1億円持っていた場合に2000万円の運用益を得るか、1000万円の損失を出すか、という投資であればやりません。

1000万円の損失リスクが、2000万円得るメリットが霞むくらいに、私のリスク耐性に対して大きすぎるからです。

人によってお金の価値感は違うので、失うものが大きいと感じたら投資を避けることも考えられるでしょう。

 

また、この質問だけでは投資先がわからず、単にリターンだけ見ても投資できない、という意見も当然あります。

いくら運用結果がプラスになると言っても、どういった企業なのか、財務が安定しているか、など調べた上で投資をしなければいけません。

わからないものには投資をしない、これは投資の大前提であるからです。

 

大事なことは、「投資をするかの選択が出来る思考」を持ち、投資するかどうかの判断をすることができることです。

そもそも投資をする判断をすることすら、難しいことなんじゃよー

みずから納得したものでないと投資はしない、そうした力も持ち合わせることが重要だな

 

損失回避傾向を乗り越える勇気が必要である

給与を稼いでいるうちはまだしも、年金だけで余裕のある生涯を過ごすことはできません。

また貯金を崩す老後生活も、何歳まで生きるかわからないのに減り続ける預金口座を眺めるのは恐怖でしかありません。

そのため投資を行うことは半ば必然になってきます。

しかし投資は「必ず損をすることがある」行為であり、多くの人が抱える損失回避傾向を乗り越える勇気が必要になるのです。

  • 金融リテラシーを身につけ、投資を含めたお金のコントロール術を身につける
  • 損をしても負担にならないリスクを探し、少額投資から始めてみる

 

投資をしたい!でも何から始めてたらいいのかわからない!という方へ。

資産運用を始める前に自身のライフプランを考えましょう。

www.smallbird.work

 

 私自身はインデックス投資に加え、将来一定の配当を得るための高配当個別株投資をしています。ご参照ください。

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知識や経験を積み重ねることで、損をしたくない!という感情を乗り越える勇気を手に入れようぞい!

 

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