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マンモグラフィは被曝するから危険?乳癌検査で知ってほしい3つのこと

投資と関係なくてすまんの。しかし、これは少しでも多くの人に絶対に知っておいてほしい知識じゃて、記事にするぞい。

マンモグラフィについて覚えてほしい3つのこと

Twitter上でこういった意見を主張されている方を見かけました。

女性の方に

マンモグラフィ検査は絶対に受けてはダメ。

1回の被曝量は胸部レントゲンの1000倍と言われています。

2回ほど受けると5mm程度のガンが。

既に、米国、欧米では廃止、39歳以下の女性に行った場合は懲役、日本はいまだに馬鹿なことを

事実真実を知り自分を守ってくださいね

原文ママ

  • マンモグラフィは被曝して癌になるから危険
  • 欧米では廃止されている
  • 受けないほうがいい

このように主張されているようです。

医療を受けるのは人の自由です。必要と思えば受ければいいし、不要と思えば受けなければいい。しかし、こうやって根拠も無く人を不安に陥れて医療を受ける権利を妨げることはあってはなりません。

今回はこの主張に対し、

  • 被曝して癌になる危険性は低い
  • 欧米の普及率は日本より高い70%
  • 受けるかは各自の自由だが、乳癌の早期発見のメリットは大きい

という3つの話をいたします。

マンモグラフィの被曝で癌になる?

まずマンモグラフィとはなんでしょうか?聞きなれない方のために非常にざっくり説明いたします。

以下の引用文をお読み下さい。

マンモグラフィとは、乳房専用のX線撮影装置、つまりレントゲン検査を行う装置です。乳がんの早期発見に欠かすことのできない、最も有効な画像診断の1つです。

マンモグラフィ検査|乳がんと早期発見|乳がんを学ぶ|がんの種類別情報|がんを学ぶ

つまりは乳房をぎゅっとはさんで、放射線を当てる画像検査です。放射線を使う以上、被曝を懸念するのは当然でしょう。

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イメージ画像


気になる被曝量ですが、マンモグラフィの被曝量は0.3mSV(ミリシーベルト)と言われています。

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検診による被曝はどうなんだろう?|公益財団法人 栃木県保健衛生事業団

マンモグラフィの被曝量は、胸部X線と比較して6倍、年間に浴びる自然放射線の8分の1となっています。

また、放射線被曝で有名なのは飛行機の搭乗時に浴びる放射線ですが、東京ーNY間の往復(26時間)においての被曝量は0.092mSVであることが調査によりわかっています。

もしマンモグラフィを2回受けて5mmの癌が出来るのなら、年に数回海外に飛行機に乗る人はみな癌になるのでしょうか?

もちろん、そんなことはありえません。もしそうなら、マンモグラフィより先に飛行機を即刻中止すべきでしょう。

欧米では廃止されている?

欧米人はアジア人に比べて乳癌の罹患率が高いとされています。そのため、欧米は乳癌健診に積極的であり、受診率は2倍程度となっています。

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諸外国のがん検診データ|知っておきたいがん検診

確かに欧米諸国ではマンモグラフィーは普及していますが、とりわけ米国では40歳代のマンモグラフィー健診が問題視されています。

マンモグラフィーは特に乳腺が発達している若い女性に対し、偽陽性の確率が非常に高いことが問題となっています。

マンモグラフィー検査は非常に痛みを伴う検査であり、かつ偽陽性になると追加検査で多額の検査料がかかってしまうため、受診者の負担を考えてこうした議論がされている、という話です。

決して被曝のために検査が中止になっているわけではないことを誤解の無いようにお願いしたいです。

マンモグラフィは受けないほうがいい?

医療を受けるかどうかは個人の判断です。判断する材料として乳癌について次のデータを見て判断していただきたいところです。

こちらは75歳以下の女性を対象とした癌の罹患率、つまり癌のなりやすさです。

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更に次に、癌の死亡率です。

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グラフデータベース:[がん情報サービス 医療関係者の方へ]

こちらは年齢別癌罹患率

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以上の国立癌研究センターの資料によると、2014年までの調査において、75歳以下の女性、特に60歳までの女性においては顕著に癌の罹患率、死亡率ともに1位です。

とはいえ、乳癌は予後が良いとされている癌であり、10年生存率は90%を超えています。早期発見の重要さを教えてくれる癌と言えるでしょう。

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早期発見の生存率 | 乳がん検診 | 認定NPO法人 J.POSH 日本乳がんピンクリボン運動

マンモグラフィ普及率が80%近い欧米では乳癌の発生率が上がり、一方で死亡率が下がっています。これは、マンモグラフィの普及による早期発見、早期治療を実証している結果かと考えます。

ちなみに、日本は乳癌の発生率と死亡率が共に上昇傾向です。

日本におけるマンモグラフィにかかる費用については、40歳を超えて検査を受ける場合、市区町村の助成が受けられるため0円~3000円と大きな負担にはなりません。

しかし、追加検査になった場合は乳腺生検を行った場合は20000円ほどであり、こちらは決して安い費用とは言えません。

  • 乳癌の発生率は若年層の女性に多い
  • 早期発見、早期治療における治療効果が高い
  • 40歳以上であれば助成を受けられるが、追加検査費用はそれなりに高い

これらと前述の被曝の問題、偽陽性や検査の痛みについてを考慮にいれて、自分で検査を受けるかどうか判断しましょう。

 

最後に…医療現場で見てきたもの

決して予後が悪いわけではない乳癌ですが、それでも若くして乳癌が原因で亡くなる方を毎年見てきています。

マンモグラフィ検査は、そうした不幸な事例を少しでもなくす検査であると考えています。検査を受ける、受けないを決めるのは各自の自由ですが、しっかりとした判断基準を持って自分の体について考えていただきたいと思います。

今日はずいぶんと真面目じゃったのう。でも自分の体のことじゃて、しっかり考えて検査をするか決めようの。

 


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